認知症のオンライン診療データを活用した自動病態評価技術の開発

慶應義塾大学病院では次世代をみすえてオンライン診療を幅広い分野で活用しております。とりわけメモリークリニックを受診されている認知症患者においては、診断・治療経過における専門性が高いこと、大学病院への通院に大きな介助・介護負担を要すること、からオンライン診療を活用することでの有用性に注目が集まっております。

当メモリークリニックにおいてもKGRI (Keio University Global Research Institute)のサポートを受けながら、オンライン診療を取り入れた認知症診療の有用性を検討する試みが開始されています。また次のステップとして、リモート診療時の音声・体動(頭部振り返り現象)・眼球運動、表情変化のデータ記録にAI技術を応用活用することで,認知症の診断効率向上および症状の自動評価に役立つシステムづくりを行おうと日々努力しています.